大口岳人 – Clark Gallery + SHIFT

記・マイク・サリバン 大口岳人(おおぐち たけと)さんご自身の自己紹介をお願いします。 大口岳人です。大学で経済学を学び、デザインの専門学校も同時に卒業しました。はじめて就職したのはデザインプロダクションだったのですが、しばらくしてマッキントッシュが発売され、パーソナルにDTPができるようになり、すぐに独立してデザインの仕事をしていたのですが、そのうちにインターネットがはじまり、自身でも使うようになりました。 http://www.shift.jp.org/ 札幌から世界へアート/クリエイティブカルチャーを発信し続けるSHIFTマガジンを始めたきっかけは? SHIFTのコンテンツは、アートだけでなく、デザイン、ファッション、建築など様々なクリエイティブカルチャーです。先に答えたように、インターネットの登場とともに、インターネットを使った情報発信も間もなく始めました。当時私が住んでいる北海道札幌でインターネットを見られる人は限られていたので、初めから英語と日本語のバイリンガルで身近な情報をインターネットを使って発信し始めました。同時期に世界中で同じようなことを始める人達が徐々に現れ、彼/彼女達とコンタクトをとるうちに、自分たちの情報を集約した一つの媒体をつくり太く情報発信をするというアイディアが生まれ、それがSHIFTになりました。 スタートした時期が早かったこともあり、次第と認知され、徐々に扱うコンテンツやコントリビューターも増えていき、現在の形になっています。 はじめた当初は日本の情報を海外へ紹介、またその逆、ということでしたが、今は世界で何が起っているかを知ることができるようになっていると思います。 SHIFTマガジンはDOTMOVフェスティバルというデジタル・フィルム・フェスティバルを毎年主催されていますが、成功の秘訣は何ですか? SHIFTの読者はクリエイターやその予備軍が多いので、その層に向け何かアクションを起したいという考えがありました。SHIFTでは多くのクリエイターを紹介していますが、公募型の企画を行うことで、一度に多くの新しい才能に出会うことができます。 公募で選出された作品はオンラインでも見られるのですが、DVDにパッケージし、世界各都市で実際に上映会が行われるようになりました。年々、上映箇所(都市)が増えていっています。 DOTMOV: http://www.shift.jp.org/mov/ クラークギャラリー + SHIFTとは、どのような場所でしょうか? SHIFTの編集方針は、メジャーとアンダーグラウンドのカルチャーの中間にあるものを扱うことをメインとしています。自分の興味もそこにあるのですが、それによって後に有名になるクリエイターを数多く紹介してきました。そのような事例から、自身で見つけた北海道のアーティストをSHIFTを媒体として積極的にかつ戦略的に活用していくことで、北海道のアートシーンを紹介・活性化したいという思いからです。 どのようにして取り上げるアーティストを選出していますか? とても感覚的ではあるのですが、世界に通用するユニークな作品(作家)かどうかです。オリジナリティ、ユーモアがあること。アーティスト自身が世界で活躍したいと強く思うかどうかも重要な要素です。 SHIFTが参加されている「クリエイティブ北海道」につていお聞かせ下さい。 「Cool Japan」という事業が近年盛んに行われていますが、その北海道版の「Cool Hokkaido」というプロジェクトの立ち上げがきっかけです。ここでは、「Cool」というワードを「Creative」に置き換えて、北海道の新しいカルチャーやスポットなどを主に国外へ紹介し、新しい北海道に興味を持ってもらうのが目的です。 Creative Hokkaido: http://www.creative-hokkaido.com/ 2012年に「ミシュランガイド北海道」が発売されましたが、そこで星を獲得するレストランが北海道にも多く誕生しました。例えばそのような情報を国外へ紹介するために、ミシュランスターのシェフを招聘し、現地で料理をプレゼンテーションしたり、そこに音楽やアート、ファッションなどのコンテンツも同時に紹介したりしています。 2011年に有志で文化交流を目的に上海で北海道のクリエイターによるプレゼンテーションや交流会といったイベントを企画したのですが、それが好評だったため、札幌市や国が協力してくれることとなり、一昨年は香港、去年は台北でプロモーション事業を行いました。僕はプロジェクトにまつわる全てのクリエイティブディレクションを担当しています。 SHIFTではクリエイティブカルチャーを紹介してきましたが、その中で北海道の情報も度々紹介してきました。SHIFTには、都市別にクリエイティブスポットを紹介する「SHIFT CITY GUIDE」というセクションもあるのですが、そこで紹介してきたスポットやクリエイター達を中心に紹介しているので、今までSHIFTで行ってきた活動の延長線上にあるものです。 SHIFT CITY GUIDE: http://www.shift.jp.org/guide/ [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/1″][vc_column_text]札幌ACF(芸術文化フォーラム)や札幌メディアアーツラボなどにも参画されていますが、具体的にどのようなことをされていますか? 札幌はメディアアートでユネスコの創造都市ネットワークに参加しています。札幌メディアアーツラボは、「創造都市札幌」を推進していく機関で、フォーラムの開催や様々な実験的なプロジェクトなどを行っています。この夏に札幌国際芸術祭(アートトリエンナーレ)が開催されますが、これは創造都市札幌の中核となるものです。 札幌ACF(芸術文化フォーラム)は、バレエやオーケストラ、オペラ、演劇、音楽など様々な文化団体の代表者が集まる会で、札幌を文化的な街にしていくための草の根的な活動を行っています。 具体的に札幌の文化を推進していくお手伝いができればと思い、そのような組織に参加するようになりました。そのような思いを持ち始めたのは、実はここ数年のことなのですが、(年齢的なこともあるのかもしれませんが)自分の役割(ミッション)であると感じていますし、ともかく自身の住む環境がより文化的で楽しく暮らせるようにしたいと思うのは、そこに住むものであれば誰もが思うことだと思いますので。 ACF: http://www.sapporoacf.com SMAL: http://www.smal.jp Art Fair Sapporo: http://www.artsapporo.jp/fair/ 北海道のアート文化を発信し続けている大口さんにとって北海道の魅力とは? 新鮮で優れた食材が揃い、手間をかけた料理を楽しめるという食環境は素晴らしいと思います。近い内に「北海道フレンチ」「北海道イタリアン」などのフュージョンや、「日本食」から「北海道食」といった言葉も世界へ知られるようになるのではと思います。 それは、北海道には豊かな自然があるということでもありますが、釣りやキャンプ、登山など自然の中で過ごすことも好きです(最近はなかなかゆっくりと休日を過ごすことができていませんが…) 日本のアートカルチャーを発信している大口さんが、もし日本の伝統工芸を学ぶとしたら? 工芸とは言えませんが、華道や茶道に興味があります。侘び寂びといった日本の伝統文化・精神は心を落ち着かせてくれ、またインスピレーションを与えてくれます。 最後に、日本のモダンアートやモダンカルチャーに興味のある方にメッセージをお願いします。 今年6月に札幌市内の創成川イーストという地区に北海道のクリエイティブカルチャーを紹介する複合施設「MUSEUM」をオープンしました。1階は主に北海道のファッションや雑貨、音楽など生活にまつわるアート(プロダクト)を集めたショップ「MUSEUM […]

Interview with Takeshi Fukunaga – US based up and coming Film Director

By Mike Sullivan Please tell us about where you are from in Japan. I was born and raised in a town called, Date-Shi, in Hokkaido, Japan. How did you get into filmmaking? To simply put, it comes down to the Stanley Kubrick’s movie, 2001: A Space Odyssey. It blew my mind when I saw it […]

Interview with WabiSabi – Hokkaido based Creative Designers

By Mike Sullivan Please introduce yourself and your background. Wabisabi is a design unit formed by Ryohei ‘Wabi’ Kudo and Kazushi ‘Sabi’ Nakanishi. How did WABISABI start? In 1999 while Wabi was an Art Director for an advertising agency, and Sabi was a designer for a design production company, we were working as a team […]